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宇宙飛行士に認定された米田あゆさん(左)と諏訪理さん=2024年10月23日、東京都千代田区、佐々木凌撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士に認定された米田あゆさん(29)と諏訪理(まこと)さん(47)が23日、東京都内で記者会見した。米田さんは「子どもたちに宇宙の魅力を伝えられる飛行士になりたい」、諏訪さんは「ほっとしている。宇宙開発が過渡期にある中で、適応しつつ貢献していきたい」と抱負を語った。

 2人は昨年2月に飛行士候補に選ばれた。国際宇宙ステーション(ISS)での活動を想定したロボットアームの操縦技術訓練のほか、米国主導の月面有人探査「アルテミス計画」を見据えた地質学訓練などを受け、今月21日付で正式に認定された。

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記者会見する諏訪理さん(右)と米田あゆさん=2024年10月23日、東京都千代田区、佐々木凌撮影

 米田さんは約1年半の訓練について、「大変だったというより、楽しかったなという思いが最初に来る」と振り返る。特に小型飛行機の操縦訓練では「先輩飛行士のアドバイスも聞いて、1人で操縦できた時は達成感があった」と話した。

 諏訪さんは、航空機を使った無重力体験訓練が最も印象に残ったという。「無重力になった瞬間に天井が急に床に感じた不思議な感覚が非常に面白くて、ISSではこの状態がずっと続いているのかと想像力をかき立てられた」と笑顔を見せた。

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地質学訓練を受ける米田あゆさん(左)と諏訪理さん(中央)©JAXA/JAMSS

 今後は、米航空宇宙局(NA…

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